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クリエイターインタビュー

バンダイ香港のAvaさん&Nickyさんにガシャポン海外事情を訊く

アジア市場の約半分を占める香港

―― 現在ガシャポンは、海外でどのように展開されているのでしょうか。
戸田 今はアジアでの販売を強化しているところです。香港を拠点に、中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシアまで展開しています。各地域に担当の方がいて、香港が中心になって商品を発売しています。Nickyさんは香港のご担当、Avaさんは、Nickyさんを始めとするアジア各国の担当の方をとりまとめるリーダー的な仕事をしていただいています。
―― アジア市場での、各国の比率はどれくらいなのでしょうか。
Ava 全体の約半分を香港が占めています。台湾が30パーセントくらいで、残りの国が20パーセントといったところです。全体的にまだまだこれからというところで、どの国も高いポテンシャルを秘めています。特に台湾は、昨年末に「バンダイガシャポン 悠遊(ヨウヨウ)カードマシン」を導入しましたので、今後かなりの伸びが期待できると思います。
―― 「悠遊(ヨウヨウ)カードマシン」については、のちほど詳しくうかがわせてください。
アジア市場の約半分を占めている香港では、どんなガシャポンが人気なのでしょうか。
Nicky 今、特に人気のあるキャラクターは、『機動戦士ガンダムシリーズ』ですね。2年前に「GUNDAM DOCKS」という大きなイベントがあって、それをきっかけに『ガンダム』の知名度がさらに広がりました。
Ava アジアでいちばん人気のあるガシャポンのキャラクター商品は、『SD(※Super Deformedの略)ガンダム』シリーズなんです。アジアの市場では、フィギュア系の商品が受けているカテゴリーですので。
―― どうして、フィギュア系が受けているのでしょう。
Ava やっぱり分かりやすい商品なんですよね。東南アジアでは、携帯アクセサリーを使う習慣があまりないので、日本で人気のあるスイングやストラップなどよりも、シンプルなフィギュア系のアイテムの方が「受け」がいいんです。なかでもSDキャラクターは、小さいスケールの可愛い頭身はガシャポンだけということもあって、子供たちに人気があります。
■ガシャポン戦士DASH特設サイトはこちら http://gashapon.jp/gundam/dash/
Nicky 女性向けだと、『美少女戦士セーラームーン』が人気です。10数年前に香港でアニメが放送されていて、今の20代から30代の女性には懐かしい作品になっていますので。カプセル商品は、他の商品よりも価格的に買いやすいですし、ロケーション的にも雑貨屋さんなどで扱っているので、通りすがりの人でも買いやすいんです。あと香港では、ガシャポンのイメージキャラクター「ガシャポン君」も凄く人気があります。
■美少女戦士セーラームーンシリーズ特設サイトはこちらhttp://gashapon.jp/sailormoon/
香港で人気の「ガシャポン君」
―― 『美少女戦士セーラームーン』の商品ですと、アジアで「スティック&ロッド2」が
とても売れたそうですね。 この商品はガシャポンカン専用のアイテムですが、
香港にもガシャポンカンが置いてあるのでしょうか。
戸田 アイテム自体は各国で展開していますが、ガシャポンカンのマシンはこれから導入予定です。香港ではテスト販売を行っています。今は、箱にカプセルを入れて、そこから取ってもらうようなかたちで販売するなど各国工夫しています。

「可愛いものが好き」という文化

―― 他に、アジアではどんなガシャポンに人気があるのでしょうか。
Ava 「スマートパンツ」は評判よかったですね。「猫背」も流行っていました。特に台湾ではアニコラシリーズの受けがよくて、「いぬぱん」などの人気が凄いです。
■アニコラシリーズ特設サイトはこちら http://gashapon.jp/anicolla/
Nicky 台湾の女性は「可愛いものが好き」という風潮が特に強いんですよ。だから、キャラクターものでなくても「あ、これ可愛い!」というだけで人気に火がつくことがよくあります。
―― 日本では売れたのに、海外では思ったように販売が伸びなかった商品などはありますか。お話しづらいかもしれませんが。
Ava そうですね……。けっこう昔の話ですけれど、「サウンドロップ」シリーズは、日本で凄く売れたので、香港でも沢山販売したのですが、思ったようにはお客様に受け入れて頂けなかったことがありました。色々な背景があったんですが、日本ほどには販売できなかったんです。
※サウンドロップ…ボタンを押すと音声が聞けるガシャポンの人気シリーズ

パッケージにあえて日本語を残す

―― 海外へガシャポンを展開する際、どんな工夫をされているのでしょうか。
戸田 キャラクタービジネスでいちばん大きいのは、各国の放送時期にあわせて商品を投入することです。例えば、スーパー戦隊等のヒーローカテゴリの場合、放送が日本の2、3年後になりますので、それにあわせて版権元様の確認をとったり、商品ラインナップ自体を変更したりすることもあります。
Ava 私が香港の担当をしていた頃、香港向けのオリジナル商品を作ったことがあります。スナック菓子や、カップラーメンなど、食品をモチーフにしたミニチュアストラップを発売して、かなり人気を集めました。
―― 香港向けのオリジナル商品で、日本の食品を扱うというのは面白いですね。
Nicky 香港人や台湾人は日本の文化が凄く好きなんです。商品のパッケージも、広東語に翻訳するよりも、日本語をあえて残した方が印象がいい場合もあります。
Ava カプセルトイだけではなく、アジアでは、品質面での「日本ブランド」の信頼がとても高いです。食品や化粧品でも日本語で書かれていると「これは安心できる」と認識してもらえます。ですので、カプセルトイのパッケージは日本のデザインをそのまま、日本語表記のもつ安心感を生かしたデザインを採用しています。
inkr coffee&bar TOKYO HUTTE
※台湾のガシャポンマシンの写真

アジアで盛り上がれるガシャポンを作りたい

新システムの導入で年10%前後の伸び

―― 電子マネーやICカードでガシャポンを購入するシステムは、香港から
始まったそうですね。どういう背景があって、導入することになったのでしょうか。
Ava 2009年頃に、諸事情により、ガシャポンの価格を上げることになったんです。そうしたら商品を購入するのに沢山の硬貨が必要になってしまって。そこで「ICカードで購入できるマシンを導入しよう」というアイデアが出てきました。2010年からテスト運用を重ね、導入を開始、今では400台近くまで増加し、主流となってきました。
―― 価格が変わったとしても、カードならばすぐに対応できるわけですね。
Ava 設定を変えるだけですから簡単です。システムは、香港の会社で開発してもらっています。香港では「オクトパス(Octopus)カード」という電子マネーICカードが普及しているので、それを使って購入するかたちです。
―― 日本の「交通カード」みたいなものですか。
Ava そうですね。1997年から導入されて、今では香港のほとんどの人が使っているカードです。ひとり平均2枚もっているくらい、非常に普及しています。日本と違うのは、交通系のカードはこれ1種類だけで、カード会社も一本化されているのが大きいです。大人は大体クレジットカードと紐付けて、オートチャージができるようにしています。
―― それだけ普及しているカードでガシャポンが購入できるのは便利ですね。実際に、販売は伸びたのでしょうか。
Ava はい、とても順調に成長をみせています。それを受けて、昨年末から台湾でも同じようなシステムを導入することになったんです。

より進化した台湾のシステム

―― 台湾に導入されたシステムには、香港との違いはあるのでしょうか。
戸田 「台湾では、こちらも国内で非常に普及している「悠遊(ヨウヨウ)カード」というカードを使っています。マシンの見た目は香港とあまり変わりませんが、大きく違うのは液晶タッチパネルを採用しているのと、販売データをWEB上で確認できることです。
―― オンラインでデータを把握できるのは凄いですね。
戸田 どれくらいカプセルが購入されたのかWEB上で把握できるので、欠品の補充などに対応しやすいのがメリットです。
台湾の新システムでガシャポンを購入する流れ。(4)にあるのが「悠遊(ヨウヨウ)カード」だ。
Nicky 中央に液晶ディスプレイがあって、そこを操作して、周りの「カプセルステーション自販機」から好きな商品を選ぶことができます。
―― こうした部分は、日本より香港や台湾の買い方が進化しているのですね。

フィリピンの自社工場でガシャポンを生産

―― アジア関連のトピックですと、最近のガシャポンは、フィリピンの工場でも生産をスタートされているそうですね。
戸田 はい。2013年から自社工場をフィリピンで開始しました。立ち上げに際して色々と難しい部分もありますが、今後より生産ラインの拡大を行って生きたいと考えています。
フィリピンのバタンガス州にあるバンダイフィリピンの工場(左)と、工場で製造したサンプル例(右)
―― ガシャポンの海外展開について、今後の展望を聞かせてください。
Ava 新しいシステムを導入した香港と台湾では、この電子マネー決済システムを搭載したガシャポン自販機をどんどん増やしていきたいと思っています。あと、戸田さんからご説明のあった現地のテレビ放映にあわせたマーケティングや商品の販売もよりタイムリーにお客様に提供していくつもりです。
Nicky カードで購入できるガシャポンマシンを香港にどんどん導入して、営業していきたいです。ゆくゆくは、香港の「オクトパスカード」を使ったマシンも、台湾のように進化させていければと思っています。
戸田 AvaさんやNickyさんを始めとするローカルスタッフの方たちが凄く親切なこともあって、いつも助けてもらっています。今後はもっと強力にタッグを組んでアジアで売るためのサポートをしていけるように頑張っていきたいです。そして、ゆくゆくはガシャポンを海外メンバーと一緒に開発して、アジア全体で盛り上がれるようなものが作れるといいなと思っています。
―― 最後にガシャポンとは関係ない質問になりますが、もし皆さんが3人で旅行にいくとしたら、どんな国に行ってみたいですか?
Nicky そうですね……。
Ava 我々が普段仕事で行くのは、中国と東南アジアがほとんどなんです。
戸田 普段いけないヨーロッパとか行きたいですね。
Ava いいですね! フランス辺りへみんなでお洒落していきたいです。
―― 有り難うございました。
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