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クリエイターインタビュー

ガシャポンを「日本のお土産」に 「武将コレクション 戦国甲冑大全」開発者 田中 穣(たなかみのる)さん、「鳥獣戯画 鳥獣机画」開発者 常木麻衣(つねきまい)さん「外国人向けの日本の土産物として、ガシャポンは効果的なのではないかと気づいたんです」 縁のお城限定(大阪城、姫路城、熊本城など)で購入可能で好評を博した「武将コレクション」シリーズと、1月に発売してスマッシュヒットを記録した「鳥獣戯画 鳥獣机画」。どちらも日本観光のお土産品として、インバウンド需要も見込んで開発されたユニークなアイテムだ。意外な開発の背景と、こだわりのポイントをお2人に伺った。

150万人が訪れる場所で、ガシャポンをお土産に

―― お城限定で販売している「武将コレクション」シリーズが生まれたきっかけは、何だったのでしょうか。
田中 「土産ガシャポン」の最初のきっかけは、銀座の歌舞伎座さんで販売させていただいた商品でした。歌舞伎座さんが3年前にリニューアルオープンするのにあわせて何か作れないかということで、「歌舞伎ハンカチーフ」と「歌舞伎隈取根付」を作ったんです。始めは歌舞伎座にくるお客様にガシャポンが売れるかどうか分からなかったんですが、おいてみたら土産物需要で売れたんですよ。
会場限定販売の先駆けとなった「歌舞伎ハンカチーフ」(左)と「歌舞伎隈取根付」(右)
―― 歌舞伎を鑑賞する方が手にとられたのでしょうか
田中 そうですね。若い方から、普段ガシャポンを買わないような着物姿の80歳ぐらいの女性が買われるような珍しい状況がありました。それと、外国人観光客からの需要も多かったんです。外国人観光客のグループがバスで来て、1時間ぐらい中でお土産を買われていたりもして。
このことで、日本の土産物として、ガシャポンは効果的なのではないかと気づいたんです。
―― そこから、なぜお城限定のものを売ろうと思われたのでしょう?
田中 歌舞伎座さんは、年間150万人の来場者数を目標にされています。それぐらいお客さんがくるところに商品をおいたら商売になるのではないかなと注目したんです。
他に日本ならではの場所で、外国人観光客もくるようなところはどこだろうと考えたら「お城」かなと。来場者数を調べたら、熊本城、大阪城、姫路城などは150万人以上の来場者数があって、ここで売れる商品を考えたら面白いのではないかと思ったんです。

幅広い層に人気の鳥獣戯画を初めて立体に

―― 「鳥獣戯画 鳥獣机画」を開発した常木さんにも伺います。どうして鳥獣戯画のガシャポンを作ろうと思われたのでしょうか。
常木 この企画を提案したのは、昨年の5、6月頃だったんですが、ちょうどその時に鳥獣戯画の展覧会(東京国立博物館の特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」)が開催されていて。連日行列ができて3時間待ちになっているとニュースにもなっていて、幅広い層に人気があるんだなと思ったんです。作品自体もSNSなどで「可愛いね」と話題になっていたのを見ていました。
今まで、絵を布物やお皿にプリントしたものは沢山あったんですが、鳥獣戯画を立体化した商品はなかったんです。立体の鳥獣戯画があったら絶対可愛いし、私自身も欲しいなと思って提案させていただきました。
田中 彼女は入社1年目なんですよ。しかも「鳥獣戯画 鳥獣机画」の企画が初めての提案でした。
―― それは凄いですね。会議での反応は、どうだったのでしょうか。
常木 いきなりシブい企画だと、何だかざわつきがおこっていたように思います(笑)。
田中 入社1年目の常木が提案したというのがよかったんですよね。全員が「やってみよう!」となったのを覚えています。

細部の造型にこだわった「戦国甲冑大全」

―― 「鳥獣戯画 鳥獣机画」は、どのように立体化を進めていったのでしょうか。
常木 「鳥獣戯画」自体に著作権はありませんが、高山寺さんが所有権をもたれていて公式グッズなども確認のうえ出されているんです。「鳥獣戯画 鳥獣机画」も、高山寺さんに監修していただきながら作っています。
まず京都にお伺いしてお話させていただき、今回が立体化するのはほとんど初めてだということで、各段階で逐一、高山寺さんに確認していただきました。
墨絵の感じを、汚しや拭き取りの技法で再現しているのがこだわりで、全6種類を揃えると絵巻物の一場面を再現することができます。
―― 発売後の反響はいかがだったでしょうか。
常木 想像していた以上に反響をいただいて驚きました。リリースを配信したときも、各新聞社さんに色々と取り上げていただいて。
ほんとに有り難い気持ちでいっぱいで嬉しかったです。
―― 「戦国甲冑大全」は、歴史に詳しくない人が見ても、物凄いこだわりで作られていることが伝わってきます。
田中 有り難うございます。絵や伝承で残っているものを参考にしながら、この武将ならばこういう甲冑だろうというものをイメージして作っています。
例えば、真田幸村は赤い甲冑で鹿角(かづの)がついているイメージなのですが、そのままその甲冑が遺品として正式に残っているものはないんです。色々な文献をみて、試行錯誤しながら細かいディテールを作りあげています。原型師の方に、実際に甲冑を着てもらったりもして、甲冑はどういう作りになっていてどこがポイントなのか理解してもらいながら作っていきました。
―― 特にこだわっている点を教えてください。
田中 全部にこだわりがあるのですが(笑)例えば、加藤清正の甲冑なら、特徴的な形で有名な兜の長烏帽子部分は、和紙の感じがでるように作っています。あと、兜の庇の部分をよく見ると眉毛が書いてありますが、これは眉庇(まびさし)と呼ばれるもので、それをちゃんと入れたり。
他の武将の甲冑にも細かいこだわりが詰まっていますので、「ああ、この武将のこの甲冑はこの作りにしたんだね。」とお好きな方には気づいていただけるんじゃないかと思います。
―― 外国人観光客向けに作った黄金版も、とてもいいですね。
田中 黄金版は、縁起のいい色で、アジアの方が好まれる色だということも意識してラインナップに加えています。第1弾の「武将コレクション 天下統一」は、人物のフィギュアなのでどちらかというと武将の塗装、彩色に命をかけたんですが、今回の甲冑は造型に物凄く手間ひまをかけているんです。なので、必要以上に色数を塗らなくても格好いい感じがでるし、むしろ鎧のディテールなどは、金色の方が細かく出ていると思います。思った以上に高級感のある感じに仕上がりました。

ガシャポンならではの楽しみを海外の方にも

―― 今後の展望について、聞かせてください。
常木 「鳥獣戯画」の立体化は、今後もシリーズとして出していきたいなと思っています。世の中的にインバウンド需要が高まっていることもありますし、海外の方に日本文化を知ってもらう良いきっかけになればと考えています。
また、今回「鳥獣戯画 鳥獣机画」を出したことで、美術ファンや動物ファンの方など、幅広い層の方にも手に取っていただくことができました。今後も機会があれば、日本古来の美術作品などをモチーフにしたものを商品化していきたいと考えています。
田中 「武将コレクション」含め、会場限定のガシャポンは今後も色々と挑戦していきたいなと思っています。お城限定のアイテムでいうと、各城にゆかりがある武将でお城限定でしか買えないものや、伊達政宗や武田信玄、上杉謙信のような人気のある武将は全国で買うことができるなど、2種類をあわせたシリーズが出せたら面白いかなと考えています。
お城に行った記念の土産物という部分は残しながら、全国の人が買えるようなものも作っていきたいです。
田中さんが、以前手がけたボードゲーム「戦国兵法 場取武礼駒(ばとるぶれいく)」のフィギュア。また同様のゲームを、いずれ絶対に作りたいと思っているそうだ。
―― 開発をとおして、インバウンド需要ならではの特色を感じられたことはありますか。
田中 歌舞伎座のアイテムを作ったときも感じましたが、性別や年齢や国が違ってもガシャポンならでの楽しみは変わらないんですよね。数百円を入れて、どれがでるか分からないドキドキ感や面白さはやっぱりあります。
しかも、ガシャポンがこんなに一般的になっているのは日本だけなんですよね。
「武将コレクション」シリーズや「鳥獣戯画 鳥獣机画」などをきっかけに、海外から来た方にも日本ならではのガシャポンの面白さを知っていただけたら、もっと広がりがでてくるんじゃないかと期待しています。

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