ガシャポンブログをご覧いただいている皆様、こんにちは。フルアクションフィギュアSAGA企画開発担当のT久島です。
SAGA、ガシャポン自販機に順次展開されておりますが、既に売切れの状況も聞こえてきており・・・。売場に行って売切れだった皆様には大変申し訳なく思っております・・・。
ガシャポン売場に行って売切れだった、そもそも面が無かった、という場合でもこれから投入される可能性はありますので、どうか引き続き宜しくお願い致します。
今回は開発担当として一番こだわった関節である股関節のご紹介です。
アクションフィギュア、特に低価格フィギュアになればなるほど股関節は腰から出たボールジョイントで太腿を一点で繋ぐのが一般的です。
このボールジョイント、全方向に動かすことができますし、接続部のパーツ数も少なくて済むという非常に優秀な機構なのですが、どうしても腰と太腿の間にガッツリ隙間ができるという宿命があります。
個人的にこの「ハイ、足を動かすためのクリアランスでございます。」と言わんばかりに真っ正面から目に入るこの隙間がどうしても気になっていまして。「どうにかならないもんかなぁ。」と常々思っていました。そんな思いから、今回アクションフィギュアを作るとなったときに「ここだけは妥協せずに作ろう!!」と最初から心に決め、採用した関節がこちらになります。
おおまかに言って、アクションフィギュアの股関節は足を前後に振る動きと、横に開く動きを担っています。
ボールジョイントはその2つの動きを一本のピンでやっている訳なのですが、本来別の筋肉を使って行っているこの2つの動作を1本の軸でやっているがゆえにどうしても隙間が必要になってしまうのです。それに対してSAGAの股関節は・・・
この通り、足を振り上げようが真横に開脚しようが隙間ができない構造になっています。これは先程の2つの動きを完全に別軸でやっているからです。もちろん、そのためのパーツの数は増えてコストもかさむのですが、「これができないのならアクションフィギュア作るのやめます!!」という強い意志(意地ともいう)の下、採用を断行しました。結果、隙間が無くなるだけでなく非常に自然なシルエットでポーズをとらせることが可能になりました。やってよかったマジで・・・。
お手にとっていただきましたら、是非ガシガシ動かしていただいてこの関節の出来をお楽しみいただけたら幸いです!
さて、前回のブログで行ったポージングのご紹介が一部でご好評いただきました。が、一方で「お前、普段可動フィギュアあんまり触ったこと無い人に向けてやるって言っといて急に『では第一回目はヒットマンスタイルです』ってなんだよ。誰も知らねえよ。見てる人もビックリするだろ。」というごもっともなご意見もありまして、今回はさらに基本的な「立ちポーズ」それも「S字立ち」をSAGAでやる場合をご紹介します。
やってもらうのはこの人。
2000もの特技があるという彼ですから、その中には当然S字立ちもあるはずです。それくらい細かいの拾っていかないと2000は多分無理です。ラムネの早飲みとかそういうレベルのもあるでしょう。
ハイ、S字立ちです。角度的には超定番ですね。S字立ちについてはWEB等でいろんなフィギュアを使ったポージング講座がたくさん紹介されていますが、ここではSAGAなりの作り方をご紹介します。
S字立ちといえば横から見たときに頭から足までがSの曲線を描くということは有名ですが、SAGAで見るとこんな感じ。
まず下半身から。足を肩幅に開き、お尻のパーツと太腿のパーツが干渉する限界まで足を後ろに振ります。
太腿から下はまっすぐにして若干だけ外に向け、足首から先はさらにそれより少し外に向けます。
続いて胸と腹の接続を前に出して、腹パーツは上より下の方を前に出すつもりで傾けます。
腹の角度に対して、胸はやや起きている状態にし、腕の付け根を後ろにズラします。そうすると腕より胸が前に出て胸をはった状態になります。
拳を気持ち内側に回します。
顎をグッと引いて、完成!!
直立で飾っておく時も、棒立ちでなくS字立ちにしてあげるだけでグッとかっこよくなりますのでお試しいただければ幸いです。
オマケ。
この動きを肘や膝を曲げてもっとオーバーにするとこんなポーズになります。
バトル漫画とかでよく「フンッ!!」ってやってるアレですね。自分の周りに衝撃波が発生して、吹き飛ばされる敵が目に見えるようです。