こんにちは。開発担当のK澤です。
「C3AFA TOKYO」いかがだったでしょうか。かなりロングスパンの準備となりましたが、ついに『TR-6 インレ』の情報を公開いたしました。
近日受注開始予定です。
インレに関しては開発話的なのを何回かに分けてご紹介したいと思うのですが、まず1番気になる「販売形式」と「価格」についてご紹介したいと思います。
■販売形式について
プレミアムバンダイでの販売になります。ファイバーⅡ単体のセットを販売し、昨年のダンディライアンⅡと合体させる形ではなく、インレセットとしての販売を致します。
当初、インレという機体を少し甘く見てまして、去年のダンディライアンⅡのセットにファイバーⅡを乗っければいいんだから上半分を作るだけだよね!なんて考えていたのですが
全然そんなのでは成立させられませんでした。
もちろん流用パーツはたくさんあるものの、そもそもの土台の部分からパーツが変わっていたりします。
※ダンディライアンⅡとの組み合わせも、ぱっと見近しい外観になるものの、合体や補強のための異なる骨が入っている。
「TR-6インレフルセット」と「ファイバーⅡセット」を販売して、ファイバーⅡセットは昨年のダンディライアンⅡセットと組み合わせるとインレが完成するぞ★というのが最初のプランだったのですが、何をどう調整しても多くの人にこのインレをより価格を下げて提供するベストプランにはなりませんでした。インレに至るまでのハードルや、経緯を少しだけ箇条書きでご紹介します。
※ウーンドウォート・ハイゼンスレイⅡ比較。彩色か所・パーツ数ともにハイゼンスレイⅡのほうがボリュームのある仕様になっている。
・そもそもファイバーⅡの仕様が非常に高い
ダンディライアンⅡと比べると、ファイバーⅡはパーツ分割が非常に細かく、細長いパーツや強度的に問題のある個所も多いためいろいろと補助設計をする必要がありました。結果、中に入っているハイゼンスレイⅡがウーンドウォートよりも仕様が高いのも手伝ってファイバーⅡセット単体販売でも1万円前後してしまう試算に・・・。これでは非常に割高感が出てしまう!と、まずここに一つの躓きがありました。
・ファイバーⅡセットにするとダンディライアンⅡセットとの合体に不都合が多い。
当初、単純にダンディライアンⅡにファイバーⅡを合体させればいいというだけの考えであったため、少しの補助パーツがあればそれなりに形になるのではないか?と思っていたのですが、合体用の補助パーツ・補強パーツを結構な数入れる必要があることが設計上わかってきました。そうなると、「ファイバーⅡセット」のみを購入したいという場合、「ファイバーⅡセット+合体用補助パーツセット」となり、ただでさえ1万円前後になる見込みのファイバーⅡセットが更に割高にならざるを得ない&ファイバーⅡセットのみを購入するとダンディライアンⅡがないと使い道のない補助&補強パーツが大量に封入されることになるため、それは不都合であるな、という判断になりました。
※水色部分が補助&補強パーツ。土台の足回りだけでもかなり大型のパーツが追加されています。
MSのパーツであったり、MAの大型パーツはそもそものコンセプトである【重奏×重装】に合致するのでたくさんあっても困らない(はず)なのですが、合体するためだけの補助パーツは使い勝手が悪いため、この不都合を解決するには「インレセット」「ファイバーⅡセット」「合体パーツセット」みたいな売り方とか、実現性の非常に低い非効率なやりかたなどが考えられました。・・・が、それを誰が買うの?分けることでまた値段が上がるのにそこまでする必要ある?という部分もあり、ここもまたインレセットのみの販売としてまとめる方向に舵を切る要因となりました。
・分割して販売すると多くの人がインレを手に入れられない環境が生まれる。
これが今回インレを単体で販売し、ダンディライアンⅡの再販なども含め一切分割しない判断に至った最たるものです。「インレフルセット」「ダンディライアンⅡセット再販」「ファイバーⅡセット」という売り方が1番最初の最初は浮かんだりもしていたのですが、それをやると高確率でインレどころか、ダンディライアンもファイバーも手に入れられない人がたくさんでてしまう状況が早々に予想されました。
インレの大ボリュームは金型面数も果てしない面数になっており、単体を生産するだけでも工場のラインをほぼ独占し、短期での大量生産というのがそもそも難しい品となっております。つまり、インレだけでも生産が追い付かない状況が予想されるのに、それを分割すれば工場のキャパを完全に圧迫してしまい、インレセットが買えない人、ファイバーⅡセットが買えない人、どっちも買えない人というのが大量にでてしまいます。先着順・抽選で当選した人のみが手に入れられるアイテムを生み出すのは本意ではないため、今回は分割を行わない判断をいたしました。
インレ周りの生産だけで工場を独占したら当然通常弾や、以降のEXの生産ができなくなりカプセルを楽しみにしている皆様に商品を届けるのがはるか先になってしまうというのも大きな理由です。
それぞれ1つのバリエーションとして商品化しているので、昨年のダンディライアンⅡセットをインレの当て馬として考えてほしくないとか、ファイバーⅡをただのダンディライアン拡張セットとして考えてほしくないという気持ちもほんのちょっぴりあったりもしますが、こういった経緯を経て今回はインレのみの販売ということになりました。
「ダンディライアンⅡセットを再販してほしい」「ファイバーⅡ単体で欲しい」という声もいただくのですが、今回はこのような販売形式になることご了承ください。いつかどこかで「ファイバーⅡセット」「ダンディライアンⅡセット再販」の可能性はなくもないですが、今しばらくは予定しておりません。
インレセット自体も昨年のダンディライアンⅡセットくらいの受注が来てしまうと2次~になる可能性は高いのですが、それでも手に入れることができないという環境は生まれない見込みです。
■価格について
価格に関しては15,000円(税抜)にて販売いたします。
価格については、分割できない分多少身を切った(無理をした)価格設定になっています。正直、税抜15,000円で安くしたとか言われても全然ぴんと来ないとおもいますが、値付けに関してはおそらくどの商品でもなかなかお客様の受ける印象と生産側の都合の部分とが交わるというか、相互に納得!みたいになることは滅多にないと思うので、この値段でご納得いただければ是非ご購入を検討いただければ幸いです。
ダンディライアンⅡの金型などは昨年作っていたので、その分などで調整できている部分はありますが、それだけでは補いきれないボリュームの商品となっております。なんと成形材料だけで1キロ近い重さになる見込みです。
インレセットでは当然、昨年のウーンドウォート&ダンディライアンⅡセットの再現はできません(そもそもウーンドウォートが入っていないので&実はフルドドⅡなんかも昨年のものとは微妙に違うものになっていたりします)。もし1からインレみたいなサイズのものを作ると価格は2万円以上になってしまいます・・・。なんというか、仕様と値段は比例しますがもっと安くものが作れた時代もあったはずなんだよなあ・・・と、作る側も感じてます。
あとは販売の数量ベースがもっと上がってきたときに価格ベースも下げられる・・・はず。
インレの販売形式&価格についてのご紹介でしたが、c3での展示と合わせ、ご購入の判断材料になりましたでしょうか?ご参考になれば幸いです。
ここでお得なお知らせです!
MOBILE SUIT ENSEMBLE EX09インレは初回ロット分(初回生産上限数)は送料無料キャンペーンを検討しています。まだ箱サイズ等々の調整があるので最終的な形がどうなるかは追ってご紹介しますが、早期にご購入いただくとお得なキャンペーンは昨年のデカールプレゼントに続いて行う予定です。
【C3を終えて・・・】
展示物が多岐にわたるので、準備に非常に時間がかかりつつかなりハードな日々だったのですが、なんとかインレも公開することができ無事にイベントを終えることができました。会場にいらしてくださった皆様、ガシャポンを購入いただいた皆様、どうもありがとうございました。
今回公開した情報に続いて、引き続き驚きや面白みのある展開を考えておりますので、お楽しみに!
ホビーショーも間もなくありますしね!
・・・ホビー・・・ショー・・・?
ハードな日々がまた始まりますね。
C3AFAにて販売した「ギラ・ドーガイベント限定ブラッククリアver.」はホビーショーでも販売いたします。
C3の2日目同様、1回あたりのトークン購入にある程度制限はかける予定ですが、1人2個までとか3個までとか、極端な制限はかけないつもりです。10個くらいですかね。転売目的の購入は歓迎してませんが、この商品自体はそもそも1人でたくさん買える(程度は常識にお任せしますが)というのもコンセプトの1つになっております。
たくさん買えるものなので限定感が強くなり過ぎないというのもありつつ「量産機を大量に手に入れることができるチャンス」というのをコンセプトにしていたりします。通常弾で量産機の1小隊を作るのは大変だけど、この商品なら小隊を高確率で作ることができる(クリアだけどね)という夢の量産機ガシャというのが、あえてギラ・ドーガを今回の限定品にした理由なので。
C3では12時以降(~14時半くらいの完売まで)はほぼ並ばずに買えたようですが、ホビーショーでもなくなり次第終了とはなりますのでご了承お願いたします&確実に購入したい方はお早めにガシャポンブースにお越しください。
ホビーショーも盛り上がっていきましょう。
(C)創通・サンライズ