最近はなかなかブログを書く機会がないのでまたまた久しぶりになってしまいましたが、今回はアクアシューターズの記事を書かせていただきました。忙しいというのもありつつ、Twitterが便利過ぎますね。ビュー数とかもブログと比べて圧倒的なので宣伝効果としても段違いだなと・・・。とはいえ、ブログはブログで過去記事サクッと探せたり、この記事で説明した内容です!的な引用もしやすいのでブログの良さもありますよね。(全然書けてないですが私は実はブログ派です。)
ということで、雑談から入ってしまいましたが記事に行ってみましょう!久しぶりなので超大ボリュームでお届け!
超異例の特別賞「商品化」を特賞にした第2回アクアシューターズイラストコンテスト
https://gashapon.jp/aqua_shooters/gallery/contests_illust02.php
特賞に輝いた「泉かのん」がついに受注開始しました!

https://p-bandai.jp/item/item-1000158807/
特賞のヒヒイロネコさんのイラストを基に、原川光博氏が原型用スケッチを起こし、原型製作~案内まで1年かかりましたがようやく案内となりました。特賞の「商品化」は長期間の開発時間がかかるため果てしなく大変な道というのはわかってはいたのですが・・・なかなかハードでしたね。なにより、昨年の緊急事態宣言下でシリーズ自体が終わらせるかどうか?の瀬戸際まで追い込まれてしまい、商品化も何もなくなるところだったというのが重かったですね・・・。
今も断続的に売場が閉鎖されてしまったりする状況がつづいております。そういった環境ではオリジナルのアクアシューターズなどは優先度が低い部類の商品になってしまうため継続安定とはいかないのですが、ありがたいことにフェイスセットなどのオプションやコラボ系やメイド長などの高価格ラインが皆様に受け入れていただけており成長の兆しが見えております。アンサンブルシリーズのようなPBで支えてカプセルを継続&PB売れ行きによって通常弾還元みたいな形が目指せるといいなと・・・!
さて、今回は1年越しにこれまたようやくではあるのですが、第2回イラストコンテストの振り返りと選定についてのお話をしようかと思います。投稿いただいた皆様、本当にありがとうございました。「特賞」に関しては、まず入選作品を選び、そこから特賞を決めるという形であったため【入選作品すべてに商品化の可能性があった】のです。もともとプレミアムバンダイ限定というのも視野に入っていたため、仕様は青天井でも良いので(値段上がりすぎると誰も買ってくれない問題はありつつ)どんなに仕様が高かろうと、魅力的であれば良いというのが前提にありました。
どれも素敵な作品ばかりだったため、キャラクターを混載して複数商品化してしまうか?はたまた武器の設定やエフェクトの設定を採用した複合で商品化をするか?などなど一つだけを選ぶのが難しい・・・!ということで選考は非常に難航しました。

「アルミホイル」さんのイラストが完成度が高すぎて海外のサイトにアクアシューターズ新作として紹介されてしまったりして「あれ?まだ選考会やってないんだけど・・・」という珍事もおきたり・・・!選考会前に「もうこれで決定じゃない?」なんて話がでたりもしました(正直自分もかなり悩みました)。
なかなか特賞が決まらず難航に難航を重ねた選考会ですが、各作品を振り分けていく中で一人今回のイラストコンテストに対してめちゃくちゃ熱量が高い人がいるねという話になり、「ヒヒイロネコさん」が初期から精力的にイラストを投稿してくださり、全体の10%近くを占めているというのが注目されました。今回はこの熱量を買おう!ということで「ヒヒイロネコさん」の入選作品である「泉かのん」が選ばれました。

ここからは「泉かのん」ができあがるまでと、商品の構造(仕様やコスト分解)を詳しくご紹介!モノづくり的な部分に興味のない方はほとんど読み飛ばしで大丈夫です。


PKG仕様はメイド長などと同じで、イラスト台紙も付属します!
【ここからはモノづくり的な話やコストにまつわる話がメインになるので興味ない方は読み飛ばしで大丈夫です】
ちなみに、「制服だと使いまわしやすいから選んだんだろ?」みたいな邪推をする方もいるかもしれないのですが、そんな基準で選定してしまったらイラストを全力で投稿いただいている方々に失礼なのであり得ません。1体だけで生産する場合、既存の金型流用だと生産都合が悪くロスが多すぎて使回しはほぼ効きません。
アクアシューターズは3体を効率的に生産することを前提に金型配置されていることが多いため、1体だけ作るために「〇〇の腕だけ使いまわし」「△△の胴体だけ使いまわし」というような流用というのは逆にコストを爆増させるのでできないのです。金型をコマで生産して分割・組み合わせするように作るなどの、金型にリッチにお金をかけて使いまわし前提の投資(リピート生産を前提としたモノづくり)をしているとまた話は別なのですが、基本一期一会、一発償却で設計されているアクアシューターズの金型(アンサンブルなども)は放電一発彫りなのでコマに分けて1つの金型に組み上げるというようにはできていないのです。
そのあたりの話は
AQUA SHOOTERS!通信~4弾完成まであと少し!~
で説明していたりするので、気になった方はご覧ください(文字クリックで記事に飛べます)
この記事ではコロナ禍の影響を最も受けた不遇のアイテム「サラリーマンKAWABATA」(結果として大人気でしたが)や、1.5弾と絡めてアクアシューターズの世界観について触れていたり好きな人には興味深い記事かもしれません。
もちろん、台座など使える金型もあるので、一部はコストダウンのために金型流用を行っております。台座とボトルの透明プラスチック(MABS)の金型は流用金型としてほぼ全商品で活躍しております。
かのんの商品仕様に話を戻すと、特徴的な武装はもちろん再現しつつ



迷彩柄もタンポ印刷で再現するなど細かいところまで作りこんでおります。AQUA SHOOTERS!通信~4弾完成まであと少し!~ではアクアシューターズ通常弾の彩色工程は大体10工程程度に抑えるという説明をしておりますが、この記事基準で言うとフェイスパーツだけで18工程、髪の毛で前後4工程、サイドテールと髪飾りで4工程と頭部だけで通常弾の2.5倍以上の彩色がされており、総工程で通常弾の7~8倍の工程がかかっている重塗装版と言える仕様になっております。この部分が「今後取り入れる機会も中々ないだろう」という要素ですね。この仕様は再販も難しいと思うのでまさに一期一会の商品になるかなと思います。ここだけの話ですが、この商品は昨今の急激な材料費高騰と世界的なコンテナ不足による輸送費高騰をもろに受けてしまっており4,500円でも試算を合わせることが出来ませんでした。「とはいえこの間出したばかりのメイド長と同じ値段~それ以上はあり得ないだろ…」という事で「たくさん売れればなんとかなるっしょ!(大体何とかならない)」という全力でリスクを負う作戦で今回の価格設定にしているため、再販ハードルは他の商品より圧倒的に高くなっております。
※メイド長は6弾と固定費を折半&腕や脚などの共有パーツを大量生産の6弾と一緒に行っていたので、お高めの商品ですがあれでも生産コストを大幅に削減出来ているのです。
・・・というか私、2年前の記事で展示子ちゃん4,000円なら出せなくもないとか言ってますね。2年後にはその倍でも無理だよ?って教えてあげたいですね。
話を戻すと、武器や迷彩といった特徴的な部分を再現した上で「やっぱり表情のバリエーションは欲しいよね!」ということで、「ヒヒイロネコさん」のイラストにはない差し替えフェイスを追加で作成しております。

イラストコンテストから1年かけての商品化となりましたが、第2回イラストコンテスト特賞作品「泉かのん」是非ご予約いただけますと幸いです。

https://p-bandai.jp/item/item-1000158807/
同時受注で、アクアシューターズ初の武器セットにして7弾の拡張セットでもある「ウェポンセット」も予約受付中です!

https://p-bandai.jp/item/item-1000158806/
気になる第7弾は来週(5/25予定)に受注開始予定です。7弾のオプションセットは、ウェポンセットに入っているある武器の仕様オミット版が封入されております。

さて、ここまではTwitterでも告知済みの内容なのですが、ここまでお付き合いいただいた皆様に新情報!
アクアシューターズ8弾はスカートじゃない・・・!?
あと、誰も答えに行きつかないと思うけど2年前の記事で結構壮大なネタバレしてたんだな・・・って。
続報をお楽しみに!
(C)BANDAI