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AQUA SHOOTERS!通信~7弾いよいよ発売!~

こんにちは。開発担当のK澤です。

なかなかまとまった時間が取れなかったり、駒形屋Twitterの方が明確に告知効率もVIEW数も高かったりでTwitterに傾注していたため、めちゃくちゃ久しぶりのブログになります。ブログ更新がしばらくなかったので、過去の記事に応援コメントなどなどたくさんいただいてしまっており、皆様のコメントのしどころも難しかったと思うのですが皆様のコメントにはちゃんと目を通しております!Twitterだとどうしても他の人も見れてしまうのでコメントしづらいっていうのはありますよね・・・。合間合間コメント書き込み用の記事差し込み入れてもいいかもですね。

 
久しぶりなので今の状況なども入れつつがっつりめでお届けします。

 
9月!・・・ついに!

 
AQUA SHOOTERS!7弾が発売します!
間にコラボ弾やフェイスセットなどいろいろ展開があったためシリーズとしてはそんな久しぶりではありませんが、通常弾としては半年ぶりの最新弾が登場です!

 
 
今回は大型武器が特徴的なオプションとして付属する大ボリューム弾!さりげなくスカートも新規造形となっておりシンプルながらしっかりとコストのかかった仕上がりとなっております。お嬢様学校のセレブな子達という設定で、この巨大砲(マテン砲)は結構お高い課金武器的な…。

ちなみに、7弾大型砲だけだと物足りないかな~なんて思って、当初は他にもこんな武器を入れる予定でした

そう、PBウェポンセットのこちらの武器たち。最初は7弾の武器セット候補でした。実際にはマテン砲だけでカプセルはパンパン、金型もパンパンで入る余地なんて少しもなかったのでPBでこちらの武器たちは活躍してもらうことに・・・。

 
7弾商品自体はすぐ皆様の手に届くタイミングであまり多くを語ることもないので、Twitterだとなかなか入れられないモノづくりと現状的な話を入れていきましょう。

7弾原型進行時の武器をレンダリングデータでみるとこんな感じ。(開発中のものなので実際とは多少異なります)立体物なので当たり前ですが、下の日付みてみると原型作ってるのは半年以上前。こうやって長い期間をかけて商品になっていくので、世に出るタイミングというのは本当に感慨深いものなのです。

 
【商品(ガシャポン)ができるまでの流れ】
①商品企画を考える(1年~10か月前)

②会議を通す(10~9か月前)

③原型作る(9~7か月前)

➃各種デザイン作る(4~3か月前)

➄流通資料作る(4か月前)

⑥受注とる(3か月前)

⑦世に出る(発売!)

※商品によってスケジュール感は変わります。こちらはアクアシューターズ7弾の例です。

 
という具合に、企画してから大体1年近くかかるモノなので、これが世に出るまでに水面下で途方もない労力がかかっています。商品を作るというのは【絶対に負けられない戦い】なのです。特に、食玩なんかもそうですがガシャポンは企画担当の裁量が非常に大きく、ほぼすべてを企画担当が決めて動かしていく個人商店的なモノづくりをするので企画担当の責任は重大です(もちろんそこまでに各人の承認や合意を取ったり、いろいろな人の協力で形になっていきます。勝手に決めて勝手にモノを出すという事はありません。)スポーツに例えると、トイなどの大物を作る部署はチーム競技で、ガシャポンなどを作る部署は個人競技みたいなイメージです。大きい目で見たらどこの部署もチーム競技で、さらに大きくみたら会社としてチームプレイしているんですけどね。

そして、商品を作る上で恐ろしいことに⑥の「受注とる」の時点で、受注数量が決まる=その商品が利益出るかどうか決まってしまっているのです!!受注が少なくて赤字になるのが決まっていても世に出すまでの3か月間その商品に向き合っていかなければならないのだから、当然手抜きとか流しでなんとなく生まれる商品なんて言うのは存在しないのです。

特に、アクアシューターズはオリジナル企画で続けなきゃいけないとかなんだとかの何のしがらみもない為、売れなかったら即打ち切りです。

利益が出なくなっても即打ち切りです。それは商売である以上絶対の決まりです。趣味でもなければ遊びでもないのでまだ頑張りたいとか、もっとやりたい、続けたいとかそういうのは一切なしです。・・・が、さすがに最初の緊急事態宣言ドンピシャの大ダメージの時はちょっとだけ足掻いてワンチャンスを貰いました。ホントなら、何があろうと実績が出なかった時点で1.5弾のあのタイミングでシリーズ打ち切りだったのです。5弾が出るまでに4弾から9か月かかったのもここが理由です。

※1.5弾タイミングで最初の緊急事態が発令。売場が封鎖され低い実売実績しか出なかった。

そして、立て直し期間を経て5弾・6弾での復活劇に各コラボ弾の展開にオプションパーツにと怒涛の展開が続いているのが今というわけです。1番でかいのは昨年度末にDXメイド長が他のキャラものPBと遜色ない売上でシリーズの底支えをしてくれたことですね。今期もイラストコンテスト特賞の泉かのんがそこに続いてメイド長級の受注となったことで高額品がシリーズの基盤となって通常弾の厳しい試算をフォローするアンサンブル式のシステムにちょっとだけ入れているのが今の継続要因として大きいです。今後の課題はこの通常弾とDX・オプションのミックスをどこまでしっかりできるか?ですね。なにはともあれ

 
7弾を楽しみに待ってくれていた皆様。
お待たせしました!存分に回していただけますと幸いです!
 
救世主メイド長
 
また、先日【価格改定】というワードがちょっと話題になり、乳製品や食品などの一斉値上がりも話題になったりですが、アクアシューターズはまだ

 
値上げの予定はありません
 
通常弾に関しては500円を崩す予定は今のところありません。値段があがると出荷量も減る可能性があるので100円200円上げた程度だと逆に利益が大きくマイナスになるリスクがあるのと、500円にもうしばらくこだわりたいという私の気持ちの部分でここは据え置きです。もちろん、厳しいは厳しいので高価格帯やオプション系の充実を図っていくことで全体では利益が取れるという構造を構築していく必要があるのでサブラインも継続して展開します。ガシャポンの世界にも値上げや、高騰によるシリーズ終了の波はすぐ来るので(実はもう来ているけど…)それをできる限り回避する準備を進めていくという段階です。現時点では500円据え置きたいというだけで生産環境が改善する余地は全くなく、値上げ要素は山積み&さらに増えていくので確約はできません。ダメなときはダメだと告知します。

 
ここまで立て直すのに本当に果てしない道のりで、まだまだ最初のダメージが抜けきっておらずで予断は許さない状況ですが、何とか通常弾が世に送り出せるまでになりました。そして、いまだ!と、7弾の実績が出る前に9弾まで企画を通し切ってしまうというテクニック(無理やり)によって来年の春先まで商品が決まっているのです。オリジナルで9弾…結構前人未到の世界に足をかけ始めましたね。ここから更にブーストかけていきたいですね!7弾の実績をもって10弾を通すことができれば夢の二桁ナンバリング・・・!
 
未来は明るいですね!

 
多くの皆様に支えていただき【売れている】からこその現在です。

ということで、7弾直前ながら、先々も決まっているという事でTwitterには載せておりますが8弾の子の情報をチラ見せ

 
 
我々はこの顔を知っている・・・そう、3弾の3人がふたたび…!
今回はラフなストリートファッションをテーマに、Tシャツスタイルでお届け予定です。

8弾では、帽子であったり

ゴーグルなどのオプションパーツも入ります。頭部系のオプションは使える髪型が限られるので過去弾の子達には使えたり使えなかったりではありますが、8弾の中だけでもかなりバリエーション豊かに楽しめるのでご期待ください。

 
更に9弾は!・・・と、ここで出すには早すぎるのでまだお見せしませんが、ほぼ原型完了しております。

 
8弾は6弾の時のメイド長と同じようにDXバージョンもご用意しております。

運動しやすいジャージとか、目新しい要素モリモリ!

 
さらに8弾&8弾DX の後には

フェイスセットの新作も案内予定です!フェイスパーツセットがたくさんあるとプレイバリューも抜群です!

そして、Twitterでもさりげなく書いておりますが、これから先新たなる展開も水面下で進行中・・・!?
 
ここから更に加速していくAQUA SHOOTERS!の続報をお楽しみに!

 


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(C)2020プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 (C)BANDAI

 
 
 
 
【雑記~コストについて~】ここから先は商品にあまり関係ないので、モノづくりの構造に興味のある方のみご覧ください。おまけの読み物です。

駒形屋ブログ・Twitterではあえて結構コスト回りの話をできる範囲で赤裸々に皆様に伝えるようにしております。これは、シリーズ物が急にフェードアウトしていくという哀しみをなるべく生み出さないようにするというのが第一にあります。今、シリーズや市場を折り巻く環境がどういう立ち位置か?に興味がある方に情報を伝えることで「モノ」自体に興味を持ってもらうという意図も若干含んでおります。また、要望などを募った際に必ず、多額のコストがかかる施策の要望や仕様アップ(値段据え置きで)の要望が多数を占めてしまうので、それがなぜできないのか?(無視してるわけじゃないよ)というのを伝える意味や、誤った情報で憶測やその拡散などが起きないようにという意味でもできる範囲で情報をお伝えしております。

 
そんななかで、バンダイの商品のみならず最近は生活用品や食品などに至るまで「価格改定」「値上げ」という言葉をよく見るようになったのでこちらについて伝えられる範囲で少しだけ触れてみたいと思います。あくまで伝えられる範囲なので、バンダイの秘密とかではなく一般的な話のみになります。この「値上げ」が起こるのには明確な要因があり【仕入れと販売のバランスが利益が取れる限界を超えた=利益が出ないor赤字になるのが避けられない】ときに値段の変更というものが起きます。昨今のモノづくりでは、コスト上昇が尋常ではないレベルで進んでおり、半年前に出来たことが今はもうできないという事がザラに起きるようになっております。

フィギュアなどが結構わかりやすいですが、高額フィギュアなんかは一昔前の2倍3倍じゃ済まない値段になってますよね。これは、人件費の高騰もさることながら【彩色】の値段が爆裂な値上がりをしていることが大きな要因となっております。今やガシャポンなどの低単価商材において「色を塗る=ギルティ」です。いかに色を塗らないで済ますか?が商品のポイントになるわけです。色塗りをやめますか?商品化をやめますか?みたいなくらい決定的な要素だったりします。

「色を塗れないなら成形色を分ければよいじゃない?」とマリーなことに気づく方もいるかもしれませんが、成形色を分けるという事は【今度は金型を増やす】か【成形色を変えて打ち換える(=成型回数を爆増させる】ことによってこれまた爆裂なコストアップを生むのです。ガンプラの多色成型というのは静岡驚異のメカニズムによって実現しているとんでもないものなのでマネはできないのです。

かといって昔懐かしの無彩色フィギュアを販売して売れるか?と言えばモノにもよるとは思いますが答えはNOです。人は一度高仕様を体験してしまうとなかなか昔の仕様では満足できないのです。今どきは色はついてて当たり前、細かいパーツは分かれてて当たり前なので、そこを崩すこともなかなかできないというのが現状です。

そこに、最近だと【世界的コンテナ不足】【材料費高騰】【円安】などがドドン!と乗っかってきている状況です。コンテナ不足は運送費用の高騰を生み、材料費は商品を作る材料が値あがるのでそのままコストアップ、材料費があがるという事は金型代もアップ(低単価商品はベリリウム銅という銅をつかった金型を使用しています。比較的低単価で加工しやすいものの、長期保存には向かず昔の商品を再生産したりというのには向きません。今は銅も大幅に値上がり中です。)そして、多くの商品は海外から<輸入>しているため、為替の変動の影響を大きく受けるので円安も仕入れ価格の高騰につながっています。昨年は1ドル103~105円程度でしたが、今は1ドル110円ほど。これだけでも結構な上がり幅になります。この為替が7年くらい前に125円くらいまで円安が進んだことがあったのですが、その時に展開していた低単価系のシリーズは軒並み絶滅か値上げとなったほど影響が大きいものです。恐竜の絶滅みたいな話になってきましたね・・・。

他にも、スマホやSNS、ソシャゲなどの普及でモノを買わない、モノ以外にお金を使うという人も増えており、ひと昔と比べてモノの生産量や出荷量は減っています。となると、生産数量が原型代や金型代を償却するための要となるため、商品価格を上げていかざるを得なくなるのです。

ここ最近あらゆる分野で「値上げ」が起きていますが、モノの値上げがここにきて増えてきているのは上記が複数に乗っかってくることが主な要因で、その上がりの加速幅が年々早くなってきているということなのです。

アクアシューターズでいうと、メイド長や泉かのんなどは、1から作ったらもう同じ値段で出すことはできません。+1,000~2,000円はみないといけない感じです。これが【半年前に出来たことが今はもうできない】ということです。こういう環境をいかに生き抜いていくか?どこまで皆様の負担を増やさないように耐えきれるか?がこれからのものづくりのさらなる課題となっていきそうです。

もちろん、皆様が商品を楽しむうえで生産コストなどは気にすることではない話なので【欲しいものを買って楽しむ!】それが全てです。そして、値段が変わろうが買い続けたいと思ってもらえる商品を作っていくというのが我々の使命です。これからもより良いモノづくりに尽力してまいりますので、引き続きバンダイ商品、駒形屋の新情報を楽しんでいただければ幸いです。
投稿日:2021.9.19 コメントをする

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