
※ロボットコンチェルトは4弾で完結なので続弾はありません
DL版が出てない2と3のDL版を出そうと思えば出せなくもないのですがそこから先がないですからね・・・。
ロボットコンチェルトはファンの熱が高いブランドであったため売上としては非常に好調なまま最終弾を迎えることができたほか、ガシャポンオンライン版の販売数量もアクアシューターズアバターコレクションと並んでトップ級という売り上げ面では輝かしい実績のまま有終の美を飾ることができました。ファンの皆様からしたらもっと続いてほしかったコンテンツかなとは思うのですが、なんで終了したのかなんかも少し掘り下げてお伝えしようかと思います。売れなくて終わったとかではないのです。
シリーズが4弾で完結だったのにはいくつか理由があります。
①とても売れているものの利益が取れなかった
これはまあ、当然だよねな部分もあるのですがMSアンサンブルと同じで500円としては破格すぎる商品仕様で、かつアンサンブルより関節なども豪華なものを採用しているため爆裂に上がっていく生産コストに対して全くついていけなかったというのがあります。アンサンブルも通常弾1個に対してEX2~3商品で支えているようなものなので、ロボットコンチェルトでもそれができるか?と言われたら不可能。「売れていて」「利益が取れている」ものは次があるというのをブログのいろいろなところで書いているのですが「売上」は取れていても「利益」が取れないため継続できるものではなかったのです。
②そもそも4弾構成だった
正直なところ、もともと4弾構成だったというのがすべてと言ったらすべてなんですよね。主人公チームがいて、ライバルチームがいて、奇抜なデザインのほかチームがいて、ラスボスチームがいるという感じで結構きれいな構成になっています。1弾の実績を見てから2弾を動かしているのでちょっと特殊ではありますが、大体シリーズ物は3~4か月に1本でるので4弾構成だとちょうど1年ちょっとくらいで終わるというのもあります。①の利益が取れなくなるというのも生産環境の推移的にも織り込み済みだったので、例えばアンサンブルのようにEX枠出してもバンバン売れるとかそういう異常なレベルになったら拡大路線という可能性も残しつつ、基本は4弾までという形で実は最初から設定しておりました。世界観的にも最初から作り込まれていて、各エリア+ボスというわかりやすい構成でもありました。
③原型の手が全然足りなかった
アンサンブルと同じメンバーで進行しているため、ガンガン成長して売り上げも展開ペースも上がっていくアンサンブルとロボットコンチェルトを並走するには原型の手が全く足りなかったというのも一因としてあります。そもそもそんな大量にシリーズ抱えて私の仕事量どこまで行っちゃうの?ってくらいには多いので私自身の業務量的な問題もありました。アンサンブルの各種進行だけでも原型は全然間に合ってないのでいずれにしてもこの辺りでも4弾以降の進行は難しかったかなというのがあります。
主にここら辺が大きな理由ですね。そもそも4弾構成だったというのが1番の理由です。売れている商品なので利益が取れるようになった場合は拡大の検討もあったのですが、ガシャポンオンラインとかだけでは全然足りず、ペースを上げようにも原型の手も足りずで4弾まで走り抜けてきれいに完結となりました。

シリーズを展開する上で本当にまいってしまったなというのはやはり、2弾が最初の緊急事態宣言にがっつりぶつかってしまったことですね。そもそも売場が閉鎖されていてどうしようもない。次を作るにも受注が取れる見込みがないなど絶望的な展開に…。商品としては面白いギミックを存分に乗せていたので実際に何もなく世に出たときの実力値がどれほどだったのかは今でも気になります。ちなみに1弾はオリジナルながら当時のアンサンブル級というとんでもない実績をたたき出しています。

2弾の絶望的な状態からなんとか3弾を展開できることに。当然2弾は実績が出せなかったので3弾がダメだった場合、4弾まで行くことなく終了となるところでしたが(企画自体は水面下でじわりと進めていたので途中打ち切りとなるところ)3弾で実売復活し、4弾へ。

3弾の実績のおかげで無事最終弾となる4弾にたどり着き、絶対王者の4弾と、王者が実はラスボスというベッタベタな4DLという具合にラスボスまでを駆け抜けていきました。ラスボスの4DLは今見てもとんでもなくカッコいいですね。






そのほかちょっとしたネタ仕込みはいろいろあるのですが、お時間があれば探してみてください。
というような感じで、ロボットコンチェルトを愛してくださっているファンの皆様に少しでも楽しんでいただければということで振り返りでした。
【豆知識】
実はロボコンの関節はアンサンブルの進化のためのテストタイプだったりもします。肩の保持力や腰の可動など新型モデルにアップデートするための試験的な関節をロボコンには採用しています。そのためアンサンブルよりも関節が豪華だったのです。ちなみに、関節はさらにブラッシュアップされてフリーダムに採用され、そこから進化した肩関節が20弾よりアンサンブル通常弾に採用となっています。20弾から腰ジョイントも入れるつもりだったのですが、ただでさえ通常弾単体ではもう成立してない状態&ランナーに新型の方と腰両方は入りきらないという物理的な問題で腰ジョイントは見送りとなっています。
さて、ここから少しだけ雑談なのですが2021年も残りわずかですね。コロナ禍というとんでもない環境の中、ガシャポンを取り巻く環境も大きく変わってきております。そんななか最近はカプセルトイブームが再び来ているということで、ガシャポン売り場に足をはこんでくださるお客様も増えてきております。バンダイ以外のカプセルトイメーカーも合わせるととんでもない種類の商品が毎月投入されていくので、なかなか目当ての商品に出会いづらくなってきてもいますが随時情報公開をしていきますのでブログ&ツイッターなど是非フォローしていただければ幸いです。
年が明けて冬を越えたらもうすぐ次の期がはじまります。コロナ禍の影響もやや緩和し、各アイテムの進行は順調に進んでおりますので各シリーズの続報にご期待ください。