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デジタルモンスターカプセルマスコットコレクション デジモンデザイナー渡辺けんじさんインタビュー!

「デジタルモンスターカプセルマスコットコレクション」は11月に第5弾が登場!

そして、10月からは“PREMIUM ver.1,0”がプレミアムバンダイにて受注開始と、皆様のおかげでシリーズは絶好調。

ということで、今回はデジモンシリーズの生みの親であり、マスコットコレクションの監修も担当していただいている渡辺けんじさんにインタビュー!

企画当初のことや開発秘話、さらにシリーズの今後など、いろいろとお聞きしました。


■シリーズを振り返って

――まずシリーズ立ち上げ当時のことをお聞かせください。

渡辺:企画当初、私が手掛けたイラストをそのまま立体化するとお聞きして。正直、それは「ありなの?」と思ってしまいました。

当時のイラストはそれこそ20年前のものなので、そんなに古いものでいいのかなと心配が……。

ただ、リリース後、意外とお客さんの反応がよくて、いっぱい遊んでもらえたので、すごく嬉しかったです。

 

――当時のイラストはインパクト大でしたし、魅力的ですからね。

 


 

――シリーズでは彩色へのこだわりも見どころになっていますが、渡辺さんからのオーダーや監修についてお聞かせください。

渡辺:私のイラストは基本的に影が強いので、見えないところも多い、むしろ真っ黒なところもあったのですが、試作モデルの彩色を見たらデジモンがみんな真っ黒になっていて。

それこそ“焼け跡から掘り出されたような塗装”で(笑)。もうちょっと調整しましょう、となりました。

 

――このシリーズならではの再現度についてお聞かせください。

渡辺:イラストはやはりパースを強めに付けたり、二次元ならではの“ウソ”があるんですよ。

迫力重視で、ありえないくらい腕や脚が曲がっていたりとか。それを立体でしっかりと再現していることでしょうか。

結構、無理なポージングでも、イラストを忠実に守っているんです

グレイモンの歯はイラストだとかなりガチャガチャガチャってなっているものの、絵的にはそんなにおかしく見えないんですけど、「立体になるとこうなるの?」みたいな驚きもありました。

それと「うーん、やっぱりパースをちゃんと考えて描かないとダメか」と思わされたりもして(笑)。

 

――そういう意味ではイラストと立体を比べる面白さもありますよね。

渡辺:立体でも“キメ角度”があるんですよ。イラストと同じように見える角度というか。

ユーザーさんには一点豪華主義というか、この一面豪華主義を意識して手にとってもらえるとありがたいです。

 

――シリーズ的にはポージングにもかなりこだわっていますよね。

渡辺:そうそうそう。それがこのシリーズの面白さですよ。普通、立体化する際、なるべく型から抜きやすいポーズ、量産しやすさを目指しますよね。

ただ、このシリーズは、あえて作りにくいところを作ってる(笑)。あと、これだけ小さいのに、細かい部分まで再現していて。普通ここまでしないですし、できないですよね。

それこそギリギリまで目指してもらっているので、この技術はすごいなとあらためて思いますよ。

 

――これは良くできたなぁというデジモンはありますか?

渡辺:いやぁ、どれも良くできていますよね。強いてあげるならメタルグレイモン。よくこのサイズで再現できましよね。

でも、シリーズが出るたびに(開発の)チャレンジ度が上がっていますよね。今やチャレンジの仕方がおかしいもん(笑)。

 

――常に限界を目指してます(笑)。シリーズの中でお気に入りのデジモンはありますか?

渡辺:やっぱりね、一番はヌメモンです。だって、こんなおまけ付けると思わないじゃん。

おかしいでしょ? 「なんだこのピンク色のウンチは」とか思って(笑)。


 

――ウンチの造形もこだわりです(笑)。

渡辺:SNSでユーザーさんの反応を見てると、なぜかこいつはやたら出てるみたいなんですよ。それこそ「またヌメモン!」とかツイッターで見つけると、羨ましいんですよ。

これがそろっている姿はすごいですし、個人的にもなんか大量にそろえたくなるんです。ぜひみんなに集めてほしい!

 

――実は第1弾では、けっこう高コストなアイテムなんですよ(笑)。

渡辺:造形も凝っていて、おまけのウンチまで付いてますからね。キャラ的には“ハズレ”と言ってしまえば、ハズレなんでしょうけど(笑)。ただ、個人的にハズレキャラが好きなんですよ。

でも、「こういうキャラクターがいてよかった」とあらためて思いますよ。フィギュアであると、ちょっと嬉しいキャラですからね。

そういえば、このヌメモンも試作では彩色が真っ黒で。「お尻、黒くするのやめて!」って伝えました(笑)。

 

――影の塗装はシリーズを重ねるごとに、けっこう落ち着かせましたよね。

渡辺:そうなんですけど、ツイッターとか見ているとユーザーさんが自分で影を入れてくれるんですよ。

たしかに量産としてはギリギリまでやるけど、ユーザーさんが手を入れられる余地を残そうと話はしていたのですが、あそこまやってもらえるとは。がっつり影を入れて、それこそ平面の絵のように見せるんですよ。

むしろ発売後にユーザーさんからアップされるのが楽しみで。開発サイドとしては変な意識が芽生えましたね(笑)。

 

――ちょっと開発サイドとユーザーさんのキャッチボール感がありますよね。

渡辺:たぶんユーザーさんはそう思ってないんでしょうけど(笑)。送り手としてはそんな意識です。

 


 

■PREMIUM ver.1,0スタート!



――そんな同シリーズですが、今度はプレバン限定「デジタルモンスターカプセルマスコットコレクション PREMIUM ver.1,0」がリリースされます!

渡辺:ねえ、まさかブリッツグレイモンがラインナップされるとは思いませんでした。エアドラモンあたりは、いつかは……と思いましたけどね。

 

――ブリッツグレイモンは「デジタルモンスター ver.20th」からのラインナップですから、まさに最新のデジモンですよね。

渡辺:大ラフのデザインまでは私がやっていましたが、イラスト自体は中野牌人さんが担当しているんです。

まさに新シリーズ、次世代デジモンなので、若い人たちの新しい感覚が欲しかったんです。やはり20年間、私だけで……とはいかないですからね。


――ちなみにブリッツグレイモンは何故、真っ赤なカラーリングになったのでしょうか?

渡辺:なんで赤かったのかな? でも初期デザインから赤にしました。おそらくそれまでのグレイモンと明確に分けたかったんだと思います。

進化前のグレイモンやウォーグレイモンは基本オレンジじゃないですか? メタルグレイモンは紫、青系でしたからね。

 

――彩色は悩まれるんですか?

渡辺:そうですね、割とビビッドな色使うようにはしていますけど。元々、子供向けのキャラクターだったので、リアルなカラーより、わりとこうパキっとした色を選んでいました。

それこそ当初はアメコミを意識していましたから。

 

――では、そんなブリッツグレイモンのフィギュアはいかがですか?

渡辺:デカイ! 巨大です(笑)。もちろん、デキはいいですよ!

 

――メラモン、エアドラモンはいかがですか?

渡辺:(インタビュー時)彩色サンプルはまだ見れてないんですよ。メラモンなんて「こいつどうやって塗ればいいんだ!」って、そもそも何色なんだって感じですよね(笑)。

 

――そうなんです、何色かも、影もどうつけるべきか悩んでいて。

渡辺:ねえ(笑)。昔、立体化した時はたしか本体の成形色が透明でした。そこに塗料を吹いて、“炎感”を出したような気がします。ただ、これだけクリアにするわけにはいかないかな。

 

――現在、鋭意製作中ですが、かっこよくなる予感がしています。

渡辺:最近、工場の技術力も上がっていますからね。彩色マスターがいるんですよ、きっと。本当に何人かしかいないんでしょうね、工場でもね。

 

――プレミアム含めて、シリーズはまだまだ続けていきたいと思いますが、けんじさんが立体化を希望するデジモンってどのデジモンでしょうか?

渡辺:絶対に(開発チームは)嫌がると思うんですけど、ジエスモンです。実はそもそも立体化を目指して、わざと細部まで描いたデジモンなんです。

フィギュアは密度を上げた方がかっこよくなるじゃないですか? でも、これだともう大変でしょうけど……だからやらなくていいんですよ?

でも、誰かがこれを立体化してくれるんじゃないかと希望してたり(笑)。

 

――ある意味、挑戦状だったんですね(笑)。いいですね、ジエスモン! やりましょう!

渡辺:でも、あれが細かいと思ったらジエスモン(X抗体)はもっとすごいですけど。あれは(立体化したら)地獄だよね。イラストはガンダム系も描いているAs’まりあさんだから。

もう「ここまで描いちゃダメ!」って思うくらい描きこんでる(笑)。

 

――X抗体の情報量はすさまじいですからね!では、最後に“PREMIUM ver.1,0”を楽しみにしているユーザーさんへコメントをお願いします。

渡辺:やはりブリッツグレイモンですよ。今までにない迫力があるのと、ボリューム感、塊感がすごい(笑)。あと、中野さんの原画がしっかりしているだけあって、ポージングもかっこいい!

これは私自身も欲しいと思う一品です。ラインナップ的に「何故?」と思いがちですが、「むしろ、むしろこれだろ!」って(笑)。

 

――メーカー側としても「何故?」って思われる気がしていました(笑)。

渡辺:でも、今までのラインとは違うデジモンが選ばれていることが、むしろ面白いと思うんですよね。それこそ予定調和ではないところがいいんです。今後の可能性が見えるんですよ。

旧シリーズもおさえつつ、新世代のデジモン、もちろん活躍してないデジモンだってラインナップされる可能性がある。もう“何でもあり”感が出てくる。それこそ「どこまで行くんだ?」って。

シリーズの未来がここにはあります。デジモンと共に20年後も続くシリーズになっているかもしれませんね(笑)。

 

――ありがとうございました。

 

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渡辺けんじ

「WOW FACTORY」代表。玩具企画会社「ウィズ」のチーフデザイナーとして、「デジモンシリーズ」、さらには「たまごっち」などを作り出したクリエーター。

イラストレーター、企画原作、プロデューサーなど、その活躍は多岐にわたる。

投稿日:2018.10.10 コメントをする

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