いきもの大図鑑企画担当の誉田です。
遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
本年もたくさんの生き物を発売していきますので、よろしくお願いいたします。
ただいま、「オオカマキリとショウリョウバッタ」の開発を終わらせるべくその最終段階の確認をしておりますので、今の開発状況を画像でお見せしつつ、今回、オオカマキリの開発に対しての意気込みをお話いたします。
(話が長くなるので、ショウリョウバッタに関しては後日お知らせいたします。)
カマキリは可動フィギュアとして見た場合、いきもの大図鑑シリーズの中でも最も難しい昆虫と言っても過言ではありません。
昆虫の脚は細すぎるためあまり関節を大きくすることが出来ません。その中でもカマキリは細くて長い脚を大きく開いて立ちますので、体重を支える構造にするのが非常に難しいのです。
しかも、前脚は地面から離しカマを構えるため、6本の脚のうち、カマ脚の前脚は地面に付かない状態、つまり4本の脚だけでも自重で立たせる必要があります。
500円シリーズで商品化していたカマキリシリーズの脚はボディとの接合部分以外は1体パーツで固定していたので自立させることが出来ましたが、この脚を自由に動かせるようにするとなると一気に開発の難易度が上がるのです。
2年ほど前に発売したアドバンスのニセハナマオウカマキリでも非常に時間をかけて自立させる仕様で商品化しましたが、その際には脚の根元にあたる「基節」、「転節」、「タイセツ」を1体パーツで作っていました。当時はこの箇所にまで可動をいれると安定して自立させることは出来ませんでした。
ただ、その後にさらにいろんな昆虫の脚に構造を変えて可動を入れていくことでノウハウが蓄積することが出来ましたので、今回のオオカマキリでは脚の関節はすべて可動させる構造にしました。
まさにカマキリ可動フィギュアの完成版ともいえるものを目指しました。
カマキリでは翅を広げて威嚇しているポーズもいいのですが、猫のように顔を洗うようなしぐさやカマや脚の裏を口で掃除するポーズを頻繁に取ります。
もちろん、これらのポーズもしっかりと再現出来るようにするには、脚の関節全てを可動させることが出来ないといけません。
今回の脚の構造で目標としたのは、
「カマキリの前脚だけでなく、中脚と後脚も口で掃除しているポーズを完全再現出来ること。」
としました。
まだ彩色は修正を入れていますので最終のものではないのですが、今の開発途中のものでそのポーズを取らせたのがこちらです。
垂直な壁も登れるように、頻繁に脚のフセツ部分で口を使って掃除します。
ガシャポンオンラインでの受注は1月23日(木)に締め切りとなりますが、店頭での発売は4月予定となります。
ぜひ、発売しましたら、今回私が目指した
「カマキリ可動フィギュアの完成版!」
と呼ぶにふさわしいものになっているかどうか?
いろんなポーズを取らせてみて、確かめてみていただきたいと思います。
発売後にこちらのブログのコメントをすべて読ませていただきますので、良かったところや悪かったところなど手に取っていただいた皆様の感想を送っていただければ今後の開発の糧にしていきます。
※コメントに関しての返信は行っておりません。ご了承ください。