いきもの大図鑑の企画開発を担当している誉田です。
先週に引き続き、「だんごむし」アドバンス版の開発進捗の続編です。
先週は彩色についてご紹介しましたが、今回は可動構造についてお話ししたいと思います。
ダンゴムシは皆さんもご存じのように、丸くなったり、歩行状態になったりと変形することが一番の特徴です。
簡単な変形のように見えますが、ダンゴムシの脚は見た目よりも長く、左右合わせて14本もあります。ダンゴムシの殻の中にすべての脚を収納して丸くなるというのが難しいのです。
7年前もこの部分で非常に苦戦しました。当時は脚に可動箇所をいれていなかったので、本物と比較して細くやわらかい素材を使用することで、丸く収納させることを可能にしました。しかし、今回は1本の脚に4か所の可動を仕込むことで、ボディのサイズに対して、本物と同じ脚の太さと長さを保ちながら丸く変形することに挑戦しています。
また、ダンゴムシは丸い状態から歩行状態になる際に体を反らして起き上がるのですが、この反った状態にまで可動させることも可能にしました。

丸くなった状態から起き上がるまでのダンゴムシの動きを再現
丸くなったとき頭部と尾部分が閉じるために、前回は口に穴をあけてお尻部分のピンをさしていましたが、口やお尻部分のディテールがつぶしてしまうことが懸念でした。今回は磁石を採用することで、裏側もディテールをつぶすことなく、本物そっくりに再現することができています。
今回のダンゴムシには前作と異なる部分はまだまだたくさんありますが、
まもなく開始されるガシャポンオンラインの受注画面でも商品仕様の詳細をしっかり記載しております。
ぜひ、そちらでも確認していただければと思います。