ガシャポンブログ

バンダイ企画担当者が ここでしか聞けない最新情報や開発秘話をお届けしております。

ガシャポンオフィシャルサイト

最新の記事

2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

新着記事

カテゴリー

7年ぶりに蘇るダンゴムシ もうすぐ受注開始します。 

いきもの大図鑑の企画開発担当の誉田です。

 

虫の日(6月4日)のブログでも紹介しましたが、ただいま、

7年ぶりとなるガシャポン「だんごむし」をアドバンス版として開発中です。

 

7年前の初代ダンゴムシ開発当時、丸まる身体を再現するのが難しくて2年の歳月がかかったのですが、

今回も変形にかなり苦戦しております。(笑)

画像はガシャポンオンライン版


7年前は図鑑の画像を確認しながら何度も原型をやり直していたのですが、今回は外観の形状はCTスキャンを使用することで、形状はかなりリアルに再現しております。

 

また、可動に関しても当時は実現できなかった脚や触角すべてに各4か所の可動ポイントを設け、本物と同じように脚を折りたたんで丸くすることが実現できるようになりました。

また、体の可動域も広げており、起き上がろうとする体を反らせている状態にすることが出来ます。

 

そのため、可動箇所が72箇所と通常のアドバンスシリーズ商品の3倍近くありますので、パーツ数も3倍ほどとなります。

 

どうにか通常のアドバンスシリーズと同じ価格におさえるべく、殻の下地の彩色を彩色なし・成型素材でリアルにする方法がないか検討しました。

 

そこで、ちょっと異なる色の成型素材をミックスして、表面に黒いドット状に模様が出るように成型することにしました。

通常の黒の成型色と比べ、この模様があるだけで少しリアルな感じになります。

 

表面に黒いドット上の模様を表現するため、下地の成型色に混ざりきらないよう成型しています。


 

彩色ではなく外側は成型色にすることで、価格を1500円にまで抑えることが出来ました。

 

 

ただ、より再現度を求める方にむけて、ガシャポンオンライン版では上代を1800円とし、殻の下地部分も彩色で再現することにしました。

シンプルな色の虫のほうが、彩色でリアルな質感を再現することは難しく、おそらく、このダンゴムシはリアルな質感を見せることが、これまでの中でもかなり難しかった部類に入るかと思います。

やり直しを繰り返して、やっとガシャポンオンライン版の重塗装版のダンゴムシのデコレーションマスターも出来上がりました。

ガシャポンオンライン版のデコレーションマスターモデル

ガシャポンオンライン版のデコレーションマスターモデル


ガシャポンオンライン版の受注はもうすぐ開始しますので、昔持っていた方はぜひ、今回のダンゴムシを手に取り、いきもの大図鑑の7年の開発力の進歩を感じていただきたいと思います。

 

持っていなかった人もこの機会にぜひとも、手に取っていただき、

幼いころにダンゴムシをポケットや筆箱に入れていた頃を思い出していただきたいと思います。(笑)

 

ダンゴムシの開発について話したいことはまだまだたくさんありますので、またブログにてご紹介します。

 

投稿日:2025.9.11 コメントをする

コメントする

コメントを見ることができるのは開発担当のみとなります。
コメントに対する返信や引用は基本行いません。
ご了承いただけますようお願いいたします。

内容をご確認の上、送信ボタンを押してください。

▲TOPに戻る