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かめ開発日記-06- <かめは甲羅が命! 彩色インドホシガメ編>

 


かめ開発担当の誉田です。

かめの原型が完成したので、次は彩色をどうするか考えていきます。

脚と顔は拭き取り方法で進めることは開発当初から決めていましたがこのアイテムの一番の課題は

「甲羅をどう彩色で表現するか?」

でした。

 

かめを飼ったこともない全くの初心者でしたが、甲羅の彩色方法に関しては安易に決めてはいけないところだということを感じていました。

そこで昨年末にかめの企画立案したときから図鑑を購入して、リクガメにはどういった種類がいるかなど基本的なことから勉強を始めました。

かめの世界は思った以上に奥が深く種類数も多いため最初は覚えることが多く苦戦しましたが、唯一の救いは、かめに関する書籍や図鑑など大量にあることでした。


今回、かめの商品化に向けて、勉強に使用した本「爬虫・両生類ビジュアルガイドブック リクガメ」 (誠文堂新光社)


こちらもたくさんの画像で非常に勉強になった「見て楽しめる爬虫類・両生類フォトガイドブック リクガメ」 (誠文堂新光社)

 

このあたりは、ダンゴムシの時と比べて天と地の差でした。

ダンゴムシの時は資料がなさ過ぎて苦労の連続でした。

とはいえ、かめに関しては熱狂的に詳しい人も多いだけに、かめの図鑑を1冊だけでなく数冊読み込み正しい知識を身に付けて、カメに詳しい人にも満足してもらうことを目指しました。

 

特に爬虫類の販売イベントなどがあればどんどん出かけました。
実際の生体の販売会などに出向いて、本物のかめの生体を見るのが今から思うと一番いい勉強になりました。

 

 

さて、かめの彩色の話に戻りまして、今回ラインナップしたインドホシガメギリシャリクガメの彩色を生体の画像をもとに作成しようとしていましたが、同じホシガメでも甲羅の模様や色がどの個体も違い、いったいどの模様に合わせれば正しいのかと苦悩していました。

今では、「同じ模様のかめは2匹といない。」ということもわかりましたが、開発当初はよく分かってませんでした。

今回、非常に運が良かったことに、かめの顔の原型を作成してくれたカメハウスさんから

「じゃあ、彩色の見本モデルも作ろうか?」

と提案してもらえました。

 

「亀は甲羅が命!」

 

というのは、カメハウスさんより教わった言葉ですが、その言葉通り、
相当、気合を入れて彩色モデルを作成してきました。

ただ、カプセル商品ということを忘れていたのでしょうか?

相当、細かく塗り分けたものが出来上がってきましたので、正直ビビりました。(笑)

初めは彩色を省略する方法を考えていましたが、どこか省略するとどうも本物っぽくならず、最終的にどこも省略せずに進めることにしました。


 

彩色見本を参考に工場で作成したサンプル


              インドホシガメ生体の模様

本物と見比べてもかなり正確に再現しています。
ここからも、図鑑等を見ながら間違えている部分がないか確認していきます。

<背甲部>


ビルマホシガメインドホシガメの背甲部の違いは甲版の中心に向かって、すべて線がつながっているのがビルマホシガメインドホシガメはすべてが頂点でつながっていません。


ビルマリクガメは頂点にすべての線がつながっています。

また、どちらのかめも甲版のトップ部分には全体の色とは異なり、赤茶色のボカシのような色が入っていることが多く、このあたりも忠実に再現しています。

<腹甲部>


腹甲部はビルマホシガメインドホシガメでは大きく異なっています。

インドホシガメは背甲部と同様の模様が腹甲部にも入っており、ビルマホシガメの腹甲部は下の画像のような模様で、背甲部とは明らかに異なる模様となっています。
この違いはこの2種類を見分ける大きな特徴です。


左がインドホシガメの腹甲部、右がビルマホシガメの腹甲部

「見て楽しめる爬虫類・両生類フォトガイドブック リクガメ」 (誠文堂新光社)より

 

そのため、普通の商品では飾った際に見えない腹甲部の彩色は省略すべき第一ポイントでしたが、上記の理由から再現することにいたしました。

 

 

<顔>


口の中が薄いピンク色で、開いた時にピンク色の舌も見えます。
目は艶ありの黒にし、キラキラした瞳にします。
それにより、表情がより出てきます。


目は光沢塗料を使い、光を映りこませることで表情豊かに。

脚や頭の色ですが、ホシガメは他のかめより黄色っぽくそのあたりも成形色で何度も調整して合わしていきました。


顔と脚のパーツは、微妙に成形色の濃さを変えたものを用意し、そこに塗料も濃さの異なるものを塗っては拭き取り色を確認していきます。

今回は、発売まで十分な時間がなかったため、中国の工場に入り、妥協せずに何度でも成形色と塗料の色違いのものの組み合わせを試し、満足する色合いを探しだしました。

 

今回のアソートでは、このノーマルカラー以外にアルビノカラーも作成しました。
初めは実際のアルビノの生体の色目に合わせて作成したのですが、かなり生々しさが出てしまい、グロテスクになってしまったので、白を強めに修正して今回はグロテスクな感じが出ないように変更しました。


 

今回、彩色が入ることにより、一気に完成に近づいてきたように感じます。

「どのように甲羅や顔を彩色で表現するか?」は、かめの商品の売れ行きを左右する重要な部分といっても過言ではないかと思っています。

なので、彩色方法に関しては、中国の工場と直接、やり取りをし続けてきました。

今回、満足できる色合いが出せることが出来、正直、ほっとしています。

まだ、生産も入っておらず、ほっとするのは早すぎるのですが、、、(笑)

 

今回の私の目標は、

かめを飼えない人には、このフィギュアでかめのかわいらしさを感じてもらい、愛でてもらえるフィギュアになること。」

かめに詳しい人にも満足してもらい、机や車のダッシュボードなどいたるところに飾ってもらうこと。」

です。

今回、どうにか、そのレベルまで仕様をまとめきれたのではないかと自負しています!

 

ぜひ、いままでかめに興味がなかった人にも、この商品を手に取って、かめの魅力を感じてもらえればと思います。

 

 

次回、「かめは甲羅が命!ギリシャリクガメ編」でギリシャリクガメの彩色を詰めていきます。

 

 

*)カメを飼っている方からそうでない方まで、いろんなコメントや感想を頂いており、大変、参考にさせて頂いております。

ブログや商品で気になった部分や感想など、コメント頂ければ今後の開発に生かしていきます。。

 

 

 

亀の画像は

「爬虫・両生類ビジュアルガイドブック リクガメ」 (誠文堂新光社)

「見て楽しめる爬虫類・両生類フォトガイドブック リクガメ」 (誠文堂新光社)

かめが好き!」みのじさん著

リクガメと暮らされているあこさん(https://twitter.com/Akoproduction)のブログから許可を頂き、使用しております。

投稿日:2019.11.14 コメントをする

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